ホープフルS・2歳は中山適性よりも血統と完成度の高さ

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ホープフルSは、2014年にOPからGⅡに、2017年にGⅠに昇格した来春のクラシックを目指す馬が出走するレースです。
重賞になって行われた過去5回で、クラシックを勝利したのは、サートゥルナーリアとレイデオロのみです。このレースが全盛期だったという早熟馬も多く、完成度の高さが求められます。

ホープフルS、過去5年のデータ

重賞に昇格後の過去5年、馬券になった馬の前走は重賞、OP、500万、新馬、未勝利など何でもありですが、タイムフライヤーの京都2歳S2着を除くと、すべて1着でした。
この時点でラインベックなどの4頭が消えます。

ホープフルSは、ほぼ人気での決着となっており、17年ステイフーリッシュと16年マイネルスフェーンが最低の8番人気でした。
今年は、前走勝ちした11頭から買い目を決めることになりますが、9番人気以下になりそうな馬は消すのがよいでしょう。

1~5番人気は、重賞勝ちのコントレイル、ブラックホール、OP勝ちのヴェルトライゼンデ、オーソリティ、ワーケアでしょう。
6番人気が重賞3着のラインベックとすると、残り2頭は新馬を勝ったディアマンミノル、未勝利を勝ったゼノヴァース、ナリノモンターニュなどから選ぶことになります。

前走が重賞勝ち

過去5年、前走重賞勝ちから馬券になったのは3頭ですが、すべてGⅠに昇格後なので、重要視できます。

コントレイル
東京スポーツ杯2歳Sをレコード勝ちして、圧倒的1番人気が確実です。
父ディープインパクト×母父アンブライドルズソングの血統は、朝日杯FSを勝ったダノンプラチナと同じで、仕上がりが早く軸に最適です。
先週の有馬記念でのアーモンドアイのように、中山が不安とも言われますが、他の馬も経験が少なく同様です。
ここは中山適性よりも完成度の高さが重要で、少なくとも連対はできそうです。

ブラックホール
新種牡馬ゴールドシップ産駒で、祖母ブルーリッジリバーは桜花賞2着です。
札幌2歳Sを勝ちましたが、4ヶ月の休み明けは気になります。
過去5年、新潟2歳Sのロードクエストを除くすべての馬が前走は10月以降でした。
ちなみに昨年3着のニシノデイジーが2走前に札幌2歳Sを勝っていました。

前走がOP勝ち

過去5年、前走OP勝ちから馬券になったのはサートゥルナーリアのみですが、今年は500万勝ちが1頭もいないので、下記3頭が注目されます。

ヴェルトライゼンデ
近2年の勝ち馬であるサートゥルナーリアとタイムフライヤーが萩Sを勝っていて縁起がよいです。
先週の有馬記念でも3着した、菊花賞馬ワールドプレミアの半弟で、中山も合いそうです。
オルフェーヴルでなくドリームジャーニーを付けたのは、何か重要な意味があるのかも知れません。

オーソリティ
ホープフルSと同じ舞台、中山芝2000mの芙蓉Sを楽勝しています。
母ロザリンドはエピファネイアと全兄弟、叔父がリオンディーズ、サートゥルナーリアで、現在の日本で最も勢いがある血統と言えます。
リオンディーズの全弟グローブシアターもホープフルS3着で、血統的にも中山適性は抜群です。
サンデーサイレンスの奇跡の血量で、父オルフェーヴルもノーザンテーストの4×3のインブリードをもっています。

ワーケア
アイビーSはクロノジェネシス、ソウルスターリングが勝ち、ペルシアンナイトが2着など、クラシックに直結するレースです。
半姉ダノングレースもオープン馬で、血統の裏づけもあります。
こちらもコントレイルと同様に、東京でのパフォーマンスが高いことから、中山がどうかだけでしょう。
ルメール騎手で2番人気が予想されます。

前走が新馬、未勝利

過去5年、新馬、未勝利から馬券になったのが6頭もいますが、GⅠに昇格後は1頭のみで少なくなっています。

ディアマンミノル
半兄が新潟2歳S勝ちのモンストール 、祖母はイソノルーブルで仕上がりが早そうです。
皐月賞馬エポカドーロと同じオルフェーヴル産駒なので中山もよさそうです。
イソノルーブルは私が本格的に競馬を始めた頃のオークス馬で、サザエさんを連想させたり、とても懐かしく感じます。
その頃、柴田恭兵さんが礒野辰男という悪役を演じるドラマもありました。
仔のイソノウイナーの馬券も何度か買ったことを覚えています。

ゼノヴァース
前走の未勝利ででホープフルSと同じ舞台の中山芝2000mを楽勝しています。
東京での新馬、未勝利を負けたことからも中山が合いそうです。
ディープインパクト産駒、藤沢和雄厩舎ということで穴人気になりそうです。

ナリノモンターニュ
姉にフラワーC勝ちのオメガハートランド、フェアリーS勝ちのオメガハートロックがおり、中山に滅法強い血統です。
叔父も有馬記念勝ちのハーツクライで良血です。
2歳戦は血統で馬券になってしまうこともよくあるので、資金に余裕があれば押えたいです。

ホープフルSのまとめ

先週の有馬記念は、圧倒的1番人気のアーモンドアイが9着に惨敗しました。
今週のホープフルSも、圧倒的1番人気が確実なコントレイルが出走します。

コントレイルも中山適性が心配されますが、仮に東スポ杯2歳Sの8割程度の力しか出せなかったとしても、勝ち負けできそうです。
コントレイルを脅かすのは、中山芝2000mの芙蓉Sを楽勝して、中山適性が高そうなオーソリティではないでしょうか。

昔は、ラジオたんぱ杯3歳Sが来春のクラシックへの登竜門でした。
中でも思い出されるのは2000年のレースで、1着アグネスタキオン、2着ジャングルポケット、3着クロフネでした。
この後、アグネスタキオンが皐月賞、ジャングルポケットがダービー、クロフネがNHKマイルCを制しました。

今年もコントレイルをはじめ、素質馬が多数出走します。
ここからクラシックホース、将来、語り継がれる名馬が出るようなレースを期待したいです。

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