阪神ジュべナイルフィリーズは、来年のクラシックを見据えるレースで、ほぼ堅く収まります。12年にクロフネサプライズが15番人気2着しましたが、その後のチューリップ賞を勝ち、桜花賞では1番人気になりました。隠れた実力馬を見つけて大穴をゲットするのも2歳G1の醍醐味です。
阪神JF、過去10年のデータ
過去10年で馬券になった30頭の前走は、重賞を使った馬が19頭、OPが3頭、500万が6頭、新馬が2頭となっています。
前走が重賞
重賞を使って馬券になった19頭の成績は(8,7,2,2)で、すべての馬が5着以内です。
これに該当するのは、ウーマンズハート、オータムレッド、クラヴァシュドール、ヤマカツマーメイド、リアアメリア、レシステンシアの6頭です。
前走がオープン以下
オープン以下を使って馬券になった11頭は、すべての馬が勝利を収めていました。
これに該当するのは、マルターズディオサのみです。
買い目
過去10年のデータを当てはめると、上記の7頭で馬券が決まることになりますが、まずは1頭ずつ見ていくことにします。
連対する確率が高い注目馬4頭
当然ですが、前走で重賞を連対した4頭が主力視されます。
上がり勝負になれば、ウーマンズハート、クラヴァシュドール、リアアメリアの三つ巴になりそうですが、逆にペースが速くなればレシステンシアが粘ることが考えられます。
いづれにしても、4頭のうち2頭は3着以内にくる確率が高そうです。
ウーマンズハート
新潟2歳Sを圧倒的パフォーマンスで勝っての参戦は、ハープスターを思い出させます。
まだ荒削りな感じがあり、血統的にこれからの成長がありそうなのも魅力です。
叔父のサドンストーム、ティーハーフがスプリンターなのが不安点とされていますが、自身はハーツクライ産駒で、スローペースだった新潟2歳Sでも折り合いがついているので気にする必要はなさそうです。
3ヶ月の休み明けがどうかですが、ハープスターは阪神JFで2着、取りこぼしたと言えます。
クラヴァシュドール
サウジアラビアRCでは、次週の朝日杯FSで1番人気が予想されるサリオスと0.2秒差の2着でしたが、上がり3ハロンは1位タイで3着以下はちぎれました。
直線では、レコード勝ちのサリオスよりも手ごたえがよく見えたので、さらに上積みがありそうです。
血統は、ウーマンズハートと同じ、父ハーツクライ×母父ジャイアンツコーズウェイ系で、爆発的な脚があるのも似ています。
新馬で阪神のマイルを勝っており、3番人気が予想されるので、私はこの馬を本命にしたいです。
リアアメリア
5ヶ月の休み明けだったアルテミスSを完勝しました。
馬体重20kg増だった前走を叩いたことで、さらなる上積みがありそうです。
すごい末脚がありますが気性が激しく、新馬とアルテミスSの2戦とも、出遅れたあげくにかかっていました。
阪神JFはペースが速くなるので折り合いの心配は減りますが、出遅れると致命的です。
こちらも新馬で阪神のマイルを勝っており、相性のよいディープインパクト産駒なので、データ的には最も勝つ確率が高そうですがどうでしょうか。
レシステンシア
ファンタジーSでは、ハイペースを2番手から押し切り、上がり3ハロンも3位と強さを見せました。
過去10年、ファンタジーSからは6頭が馬券になっており、阪神JFがスローペースになりにくいことからも、注目される1頭です。
デビューから2戦とも1400mで距離延長になりますが、スタミナがあり、問題はなさそうです。
上がり勝負では上記3頭に分が悪いので、15年に勝った同じダイワメジャー産駒のメジャーエンブレムのようなレースが想定されます。
押さえ評価の3頭
今年は上記の4頭が実力で抜けています。
買い目の点数を絞るなら、出走馬で唯一の1勝クラスを勝ったマルターズディオサを押さえる程度でよさそうです。
マルターズディオサ
1勝クラス(500万)のサフラン賞では、ファンタジーS2着マジックキャッスル、アルテミスS3着ビッククインバイオに勝っています。
穴人気になりそうですが、兄がアルタイルなのでダートっぽいイメージもあり、時計が速くなると辛いかも知れません。
オータムレッド
新種牡馬ワールドエース産駒で、ウーマンズハート、クラヴァシュドールと同じ、サンデーサイレンス×ジャイアンツコーズウェイの血統です。
アルテミスS5着からは、15年にウインファビラスが10番人気2着でしたが、この馬はマイルでは厳しそうです。
ヤマカツマーメイド
ヤマカツエースの妹で、サンデーサイレンスの血がないのが特徴です。
ファンタジーSではレシステンシアに完敗、阪神JFは6戦目なので上積みも期待できません。
また、ファンタジーS4着以下からは馬券になっていません。
データに該当しない穴馬
過去10年のデータには該当しませんが、押さえ評価の3頭よりも買いたい2頭です。
3着候補であれば、こちらから選ぶのもよさそうです。
ヴィースバーデン
萩Sは4着でしたが、稍重だったことを考慮すればノーカウントにできるかも知れません。
姉はシグナライズで、3歳春までは期待されていました。
父がディープインパクトなったことで、ここで馬券に絡んでクラシックにのることも考えられます。
ルーチェデラヴィタ
札幌のコスモス賞を1番人気で勝っています。
デビューから3戦すべて、大舞台に強い池添騎手というのもよく、トウカイテイオーやリアルシャダイの血を持っているので、昔からの競馬ファンにとっては応援したくなる馬です。
03年には、トウカイテイオー産駒のヤマニンシュクルがコスモス賞を勝って、阪神JFも制覇しています。
阪神JFのまとめ
例年、1勝クラス(500万)を勝ち上がった馬が複数出走しますが、今年はマルターズディオサ1頭のみです。
前走、重賞連対馬をAクラス、1勝クラス勝ちをBクラス、それ以外をCクラスにランク分けすると、今年はほぼAクラスかCクラスで、実力差が明白です。
これを考えると、3連馬券ならAクラスから2頭以上を入れて、買い目を絞るのがよさそうです。
阪神ジュべナイルフィリーズで馬券になる馬は、桜花賞でも活躍が確約されると言える、来年のクラシックを占うレースです。
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※コラム作成者と編集者は別の人物になります。
いかがでしたでしょうか。今回は12月15日に行われる阪神ジュべナイルFで注目の馬達を紹介しました。
阪神ジュべナイルFも見どころが多くレース展開にも期待しています。個人的には「ルーチェデラヴィタ」に頑張ってもらいたいです。
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以上今回の競馬コラムと編集者のお勧め競馬予想サイト紹介でした。